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PERSON

フードクリエイター

産地と店舗。
両方の現場に立つ経営者として、
十勝ブランドで
地域創生に挑む!

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フードクリエイター

産地と店舗。
両方の現場に立つ経営者として、
十勝ブランドで
地域創生に挑む!

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PERSON

エー・ピーの人

産地と店舗。
両方の現場に立つ経営者として、
十勝ブランドで
地域創生に挑む!

株式会社エー・ピーカンパニー E.T.カンパニー
社長
株式会社新得ファーム
代表取締役

きし けんと

岸 健人

「知られざる産地の恵みを磨く、6次産業の開拓者(フロンティア)」

2012年4月、総合商社からエー・ピーホールディングスへ転職。食への本質的な価値提供を志し、外食業界でのキャリアをスタートさせた。店舗現場から現在は「とかち塚田」ブランドの立ち上げと、十勝ブランドの市場開拓を牽引する飲食事業と農業法人、両方の社長として活躍。豊かな農畜産資源に恵まれながらも、知られざる十勝の魅力を東京でどう届けていくか──その問いに挑み続ける。APだからこそ実現できた“6次産業型リーダー”の開拓ストーリーを紹介していく。

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6次産業の最前線。“一番APらしい事業”を十勝ブランドで体現する。

私が代表を務める新得ファームは、北海道・十勝エリアにある「新得地鶏」を育てる養鶏会社。2025年、飲食店舗と生産現場の一体化によって、十勝ブランドをさらに成長させたいという想いから自ら手を挙げて、現在は飲食事業と養鶏事業、両方の社長を務めています。
もともとエー・ピーホールディングスは6次産業を推進するリーディングカンパニーであり、新得ファームも生産から販売までを一貫して行う象徴的な存在です。

私自身はもともと、総合商社からAPへ転職。きっかけは、テレビ番組で「自社で養鶏場を持っている」「お客様を喜ばせるためにアルバイトにも裁量を与えている」。そんな常識にとらわれない企業姿勢に惹かれたことでした。
入社後は現場で経験を重ね、新店舗立ち上げなどを通してキャリアを広げる中で出会ったのが「新得地鶏」。2006年に誕生した北海道唯一のブランド地鶏で、この地鶏を広めるために生まれたのが「北海道シントク町 塚田農場」です。しかし、コロナ禍により売上は低迷し、お客様の足も遠のきました。そこで私たちは、あらためてブランドの強み・使命・コンセプト・ビジョンを見直しました。誕生したのが、「とかちを知り、とかちを味わい、とかちを楽しむ。」というミッションです。
農業大国・十勝ですが、その魅力は、まだ全国には知られていません。地元の方々と共に豊富な食材を活かした商品開発を進め、ブランドの再定義と価値向上に取り組んだことで、徐々にお客様からの支持も広がっています。
私は今、店舗と産地の両現場を担う立場として、まさに“グループ内で一番APらしい取り組み”を進めている実感があります。これからもこの6次産業型事業をさらに磨き上げ、十勝の魅力を全国へと発信していきたいと思っています。

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テレビで受けた衝撃と、偶然の募集。この出会いが転職を決意した。

飲食業界には、前職の総合商社で飲食店の方々と関わる機会が多かったこともあり、いつか挑戦してみたいという想いがありました。そんなとき、たまたま観ていたテレビ番組『カンブリア宮殿』でエー・ピーホールディングスの存在を知りました。番組では番組では、「自社で養鶏場をつくった」「お客様を喜ばせるためにアルバイトにも裁量を与えた」といった、これまでの飲食業界では考えられないような取り組みが紹介されていて、「こんな会社があるのか」と衝撃を受けたのを覚えています。
ちょうどそのタイミングで、当時住んでいた大阪に塚田農場の3店舗目がオープンすることを知り、オープニングスタッフの募集を見て転職を決意。まさに運命的でした。実際に働いてみると、テレビで観た“あの空気感”が現場にも確かにあった。裁量は広く、中途入社の自分にも多くの判断が任されていて、「ここなら自分次第でどこまでも成長できる」とワクワクしたのを覚えています。
入社後から現在までのしごとの幅は広く、最初は大阪の店舗で1年間働いた翌年には「新店の立ち上げに関わりたい」と自ら異動願を出して、兵庫県1号店のオープニングに参加。その後も年に2店舗のペースで塚田農場の出店が続き、2015年には関西事業部の副部長に就任。兵庫で4店舗、広島2店舗、松山1店舗の統括を任され、エリア全体の事業拡大に取り組みました。2017年には東京へ異動し、「北海道シントク町 塚田農場」の運営へ。2019年に部長に就任する直前、コロナ禍に直面しましたが、2021年にはリブランディングに成功し、V字回復を実現させました。
このような様々に変化する状況を乗り切る上で、自分で自分のキャリアを切り拓き、実績を上げながら成長してきたことがとても大きかったと思います。

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産地とつながる人材育成 ─“産地を知る”が人を育てる

私が今、新得ファームの社長として力を入れているのが、「産地で学ぶ人材育成」です。これは「塚田農場」の店舗で働くスタッフに2か月間、新得ファームに出向してもらい、現地での養鶏や加工の仕事に実際に携わってもらう取り組みです。6次産業の本質は、「生産・加工・販売のすべてをつなぐ力」。だからこそ、店舗でお客様と接するスタッフにも、生産者の思いや現場のリアルを体感してほしい。実際に現地で働いてこそ、「この鶏を大切に届けたい」「無駄にせず、価値を伝えたい」という想いが生まれ、店舗に戻った後のサービスや言葉にも、説得力が加わります。

私自身もかつて宮崎の養鶏場を訪ね、生産者と会い、現場の作業に参加しました。その経験が今でも仕事の原動力になっていますし、食材に対する敬意や責任感が深まりました。だからこそ今、同じような経験を次の世代にも届けたいのです。もちろん、出向は本人の希望を尊重しますが、「6次産業を学びたい」「食の本質に触れたい」という意欲のあるメンバーを積極的に受け入れ、共に働きながら育てていく体制を整えています。新得ファームを舞台にしたこの取り組みは、単なる現場体験ではありません。地域とつながり、命と向き合い、ブランドの本質を理解する―それが、これからの外食産業で求められる人材を育てると、思っています。

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今後は6次産業の確立にさらに力を入れ、営業・店舗・加工工場・養鶏場といった各機能を“ひとつの組織”として捉え、部門間の人的交流を積極的に進めていきたいと考えています。現場同士がつながりを持ち、互いの仕事を理解し合うことで、スタッフ一人ひとりが「ビジネスの全体像」を意識しながら動ける組織体制を目指しています。

また現在は十勝エリアにフォーカスを当てた事業に特に力を入れており、地元の魅力ある食材を活かしたブランドづくりに取り組むと同時に、地域が抱える課題にも正面から向き合っていきたいと考えています。事業成長と地域貢献を両立させるためにも、互いの関係を強めながら地域の課題解決にもアプローチしていきたいです。

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